我が家のファミリークリスマスは、毎年必ず12/24の夜と決まっています。
毎年この日は、お約束のチキンと息子の好きなケーキ(二人とも生クリーム嫌いなのでいつもガトーバスクの大きいの)を買ってきて、一緒にディナーを食べて、
一番のメインイベントは、一緒にお約束の映画を観ること。
それは
The Polar Express
2004年、なんとすでに今から20年も前の映画ですが…
最初に観たときは、妙にリアルすぎるCGが気持ち悪くて
さっぱり好きになれませんでした😂
でも不思議。
ママになってから観るこの映画の美しさよ🎄✨
もう何十回も観てるけど、それでも毎年号泣しながら観ています。
えーっ
この映画の泣きポイントっていったいどこ?!
と疑問に思われる方も多いでしょうが、
私にとっては
サンタクロースの登場から
主人公が「僕、信じます」と誓い、
そりが飛び立つまでのシーン
The Polar Express I Believe Ending
Santa's Christmas Eve Run
何回観ても
必ず号泣
してしまいます。
サンタクロースなんか本当はいやしないんだ、と現実主義に陥り猜疑的になりはじめた男の子が、自分の心を取り戻していく様子が、そのほとんどを観る側の想像にゆだねる形で描かれていきます。
あまり多くは語られません。
少ない状況描写と映像から、観る方が勝手に考えねばならないという
いわば放置プレイ的な(笑)映画です。
だから、ここで泣くか泣かないかは
人によってものすごーーーく差が出ちゃうものなのかも。
あまり書くと相当ネタバレになるので控えておきますが、
私は、自分の子にはいつまでも鈴の音が聴こえる子でいてほしいし、
自分もそうであったらと願っています。
でもそれは今になったからわかることで、
自分一人だけだったら思わなかったかもしれません。
最後に車掌さんがくれる、一人一人違う言葉が刻み込まれた切符。
これこそがサンタクロースからの本当の贈り物なのでは?
映画レビューを見ると
「鈴が鳴らなくなったからってどうなの?」
とか
「薄っぺらいストーリー」
という辛口なご意見もあるのですが、
この映画の製作者たるロバート・ゼメキスが伝えたかったのは、そういうことじゃないと思う。
これまたもう何年も前の話ですが、
「サンタクロースは本当にいるのか」という小学生の質問へ寄せられた
Yahoo知恵袋の神回答が話題をさらったことがありました。
これ、見たことないってかたはぜひ一度読んでみてもらいたい!
よりによってYahoo知恵袋でここまでイイ話が投稿されるとは…!
今でもインターネット老人会のあいだでは神回答と名高い名作です。
私は、クリスマスの答えは本質的にこの通りだと思う。
いつだったかここのブログにも書いたのですが 、
私は初等科から12年間それは厳しいカトリックの女子校育ちで、
当時はそれこそ毎年毎年キリスト生誕の聖劇を学校で演じてましたし、クリスマスミサにも毎年行ってました。
でも、クリスマスって、そのどれでもなく、、、
つまり、ガチにクリスチャニズムなのでもなく、商業主義なのでもなく、ましてやカップルの日なのでもないww
ただ、誰かの幸せを願ったり 友達や「信じる心」が美しいと思う
クリスマスはただそのためにある日、
ということでもいいんじゃないかと私は思っています。
私がThe Polar Expressを見始めたのはいつからだったのか?もうよく覚えていませんが、いつのまにやら息子の方から「ママ、来年もまた一緒に観ようね」と言い始めて早何年。
そのせいかわかりませんが、我が家では、サンタクロースはいるのかいないのか、なんていう話題は本当にただの一度も出たことがありません。
クリスマスイブの夜中にツリーの下にプレゼントを【実際に】置いているのが誰かなんて、現在中三にもなる息子はもうとっくの昔に知っている。でも、そんなのはあえて言葉に出して言うことじゃないとお互いにわかっている。
12歳のクリスマスの日に、あなたは来年からは大人なんだから、サンタクロースからのプレゼントは今年が最後ね、そのかわり来年からはママがプレゼントをあげる。
という話は二人でしたことがあるけれど、
息子はその時も何もごちゃごちゃいうこともなく、ただちょっと淋しそうに笑って
「うん、わかった。また来年もPolar Express一緒に観ようね」と言ったのでした(繰り返すけどその時にはとっくに上記のことは理解していたと思われる)
そう、結局のところ、サンタクロースは親なのかどうなのかとか、いつまでそういうことにしておくかとか、そんなことは本当に死ぬほどどうでもよくて...
クリスマスの本当の魔法は、こういった小さな思い出の積み重ねの中にあるんですよね。
毎年同じ映画を観て、同じように涙を流し、同じように心を温める。
その繰り返しの中に、実は計り知れない価値が隠されているんです。
人は大人になるにつれて、目に見えない大切なものを見失いがちです。
でも、このクリスマスの夜だけは不思議と、普段は見えないはずの美しいものが見えてくる。それは希望かもしれないし、思いやりかもしれない。あるいは、単純に家族との絆かもしれません。
The Polar Expressが観る者の心に深く響くのは、きっとそういった目に見えない価値を、驚くほど繊細に描き出しているからなんだと思います。
大人になっても、心の中で鈴の音が聞こえ続けることを願うように。
息子にとっては、いつか大人になった頃にでも「クリスマスはいつもママとこうやって過ごしたんだったな」という彼だけのクリスマスの思い出ができてくれれば、それだけで私は親として幸せ。
そしてそれは決して当たり前ではないのだということも。
劇中の子供達が歌う挿入歌の歌詞が好きなので、
あえて歌詞版で貼っておきますね。
When Christmas Comes To Town ~ The Polar Express [Lyrics]
信じること
信頼すること
そして友達
サンタクロースっているの?いないの?
その答えは貴方の心の中にある。
目に見えるところにいるかどうかはどうでもいいんだよ。
つまりXmasって本当に
One magical day for families and children to share.
なんだと思います。
こちらの絵本に書かれていたフレーズですが、
Xmasを待つ子供たちの喜びやワクワク感が素直に描かれていて、とても素敵です。
Counting Christmas (Classic Board Books)/Little Simon
ちなみに絵本だとこちらもシンプルでおすすめです。
今夜ツリーの下にクッキーとミルクを置いて寝なきゃ!と思うでしょ?😊
私も息子が12の歳まではずーーーっとやっていましたよ!
Is That You, Santa? (All Aboard Picture Reader)/Grosset & Dunlap
ちなみにサンタクロースのトナカイさんって、全部名前がついてるって知ってた?
ダッシャー(Dasher)
ダンサー(Dancer)
プランサー(Prancer)
ヴィクセン(Vixen)
コメット(Comet)
キューピッド(Cupid)
ドナー(Donner)
ブリッツェン(Blitzen)
上の方に差し込んだChristmas Eve Runの動画でサンタクロースが呼びかけてるから、注意して聞いてみてね!
(一番有名だと思われる真っ赤なお鼻のトナカイさんは、ルドルフ(Rudolph)といって、リーダーで足が最も速いため先頭を走ります)
ここまで語ってきておいてなんですが、
それでもやっぱり
The Polar ExpressのCGあまり好きじゃないので😅
できればぜひぜひ実写版で撮りなおしてもらいたいなー…と長年思ってたら
ついに今年リメイクされるはずだったんだけど、
どういうわけだかまだ完成していないらしい・・・・
ワーナー、はよ・・・・