まずはこちらをどうぞ。
この船長ブログはその後の更なる教育オタクのつぶやきです。
「帰国生なら慶應や早稲田に簡単に入れていいよね」の時代が幕を下ろしました。
昨年あたりから全く違う世界観になってきている話をします。
理由は少子化ではありません。
教育改革でもありません。
インター生や帰国生のレベルが上がったわけでもありません。
<円安です>
ドル円が160円前後という水準が続く今、帰国生の進学地図が静かに書き換わっています。
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<本来なら、アメリカを目指していた子どもたち>
10年前まで、海外のボーディングスクールやインターナショナルスクールに通う優秀な日本人の多くは、アメリカやカナダの名門大学を目指していました。
いわゆるアイビーリーグやトップ私立大学です。
日本人の勤勉さと頭の良さ、緻密な戦略で海外トップ校にも手は届きます。
そこに目をつけたのが広尾学園や三田国際であり、画期的だと言う話はボンボヤでも書きました。
合格率も高かったし、少し奨学金を得れば選択肢としては大きくあり。
ところが今、その流れが大きく変わっています。
<能力ではなく、為替が進路を決める?>
現在、アメリカの私立大学は、学費・寮費・生活費を合わせると年間10万ドル近くになる大学も珍しくありません。これは為替と現地のインフレと両方を加味した数字です。
ドル円162円なら、
年間約1,620万円😱
4年間で6,000万円を超える計算です。
奨学金がない限り、多くの家庭にとって現実的な選択肢ではありません。
つまり、
能力はある
でも、
為替が海外進学を諦めさせる
そんな時代になってしまいました。
<その子たちは、どこへ行くのか>
行き先は、日本です。
しかも一般受験ではなく、帰国生入試や英語入試です。
つまり、本来なら海外トップ大学を目指していた層が、早稲田や慶應、そして東京大学へ流れ始めています。これは日本の大学にとっては追い風です。
海外志向だった優秀層を、国内に取り込めるからです。
ただ、長い目で見れば、日本経済にとって本当にプラスなのか。私は少し疑問に思っています。
本来なら海外で得て、日本へ持ち帰るはずだった知識、人脈、価値観、働き方。
そうした経験が減り、進路がどんどん国内完結型になっていく。
せっかくの世界最強クラスのパスポートも、学生ビザという若者だけの特権も、十分に活かされないまま終わってしまいます。
もちろん、早稲田や慶應は素晴らしい大学です。日本を代表する難関校であることにも異論はありません。
ただ、帰国生入試や英語受験という限られた枠の中では、明らかにオーバーヒートが起きていると思う。
<SATを見ると、その変化が見えてくる>
前編の船長ブログでも書いたように、海外大学受験にはSATという共通試験があります。
数学と国語(英語)がそれぞれ800点満点、合計1600点。
北米の大学はほぼ全校でそのスコアを提出して受験をします。
SAT対策専用の塾もあるし、家庭教師もいるし、過去問も大量にあります。
このSATという試験、平均がだいたい1000点になるように作られています。
国語(英語)と数学、2025年はそれぞれの平均点がこんな感じ。
おさらいです。
これをあーしてこーして、私が偏差値に置き換えた表がこれですね。
本題に入ります!
早稲田大学国際教養学部(SILS)が公表している2026年度入学者データでは、合格者の平均SATは<1,452点>でした。
さらに早稲田大学が公表している英語学位プログラム全体の平均を見ると、政治経済学部は1453.8点、理工系は1479.7点という非常に高い水準になっています。
慶應Pearlは公式にはスコアを出していないけど、早稲田と同じく1450点前後が足切りとのこと。
今年から受験が始まる東京大学 College of DesignはSATの目安が1550点くらいになりそう。
上記の換算表を使うとこうなります。
<帰国子女 / 英語受験をした場合>
早稲田大学国際教養学部:SAT 1452点 = 偏差値 68+
慶應Pearl:SAT 1450点 = 偏差値 68+
東京大学 College of Design:SAT 1550点 = 偏差値 73+
帰国受験の旨味がなくなった😇
国内での英語メリットが、円安によって崩れました・・・
もちろん、早稲田も慶應も、世界に誇れる素晴らしい大学です。
東大は言うまでもありません。
でも、SAT1450点を持ち、アイビーリーグに挑戦できる英語力がある子が、「円安だから早稲田にする」。そう話す場面が、この1〜2年で本当に増えました。
すごく単純にQSランキングを使った話をします。
例えばSAT1450点で入れる大学はどんな学校でしょうか?
もちろん、奨学金という選択肢はあります。
でも、生活費までカバーされるケースは多くありません。
その結果、本来なら海外トップ大学へ進学できたはずの学生が、為替を理由に国内進学を選ぶ。
私は、これは日本にとって大きな損失だと思っています。
海外留学の価値は、学位だけではありません。
最先端の研究に触れ、多様な価値観を知り、世界中の優秀な仲間と切磋琢磨し、その経験を日本へ持ち帰ることにあります。
日本の高い教育水準に、海外で培った知識や技術、そしてグローバルな視点が加わる。
そうやって日本は、新しい産業やイノベーションを生み出してきました。
円安が続くことで、その循環が少しずつ細くなってしまう。
それが、私には一番もったいなく感じます。
おまけ:
SATの点数が人種別に発表になっています。
アジア人の威力よ・・・
だからね、結論、通過が強いアジア諸国の経済はどんどん強くなる。
がんばれ日本!!!どうにかして!!!








