先月、海外進学を考えているご家庭にとって、ちょっと気になるニュースがありました。
アメリカ政府が、留学生の滞在期間について新しいルールを発表しました。
これまでアメリカのF-1学生ビザでは、基本的に学校にきちんと在籍し、学生としてのステータスを維持していれば、「Duration of Status(D/S)」という仕組みのもと、学業を続けている間は滞在することができました。
ところが新しいルールでは、原則として「プログラムの期間または4年間のどちらか短い方」という、明確な滞在期限が設けられることになります。
4年を超えて学業を続ける必要がある場合には、滞在期間の延長を申請する仕組みがあります。
でもこの申請をした人の例は過去0なので、どうなることやら。
4年あったら卒業できる?
アメリカやカナダの大学は基本的に4年制です。
だったら4年間あれば十分じゃない?と思うかもしれません。
でも、実際の大学生活はそんなにきれいに4年間で区切れるとは限りません。
途中で専攻を変えるかもしれない。
ダブルメジャーに挑戦したくなるかもしれない。
研究にもっと時間をかけたくなるかもしれない。
交換留学をしたり、休学したり、卒業までにもう少し時間が必要になったりすることだってあります!ギャップイヤーを取ることも当たり前。ゆっくり卒業してOK!
大学院へ進学するなら、もちろんさらに長い時間が必要です。
今回の制度変更によって、それらのハードルが上がる。
4年で卒業ってかなりのプレッシャーになる。
韓国の学生なら「兵役」という問題もある
このニュースを真っ先に取り上げたのは韓国メディアでした。
韓国では兵役のため、アメリカの大学を途中で休学し、帰国する学生もいます。
大学に入学する。
途中で韓国へ戻って兵役に就く。
除隊したら、またアメリカへ戻って大学を卒業する。
これまで普通に想定されてきた進路です。
長期間アメリカを離れたあと復学する場合、再入国や学生資格について改めて確認や手続きが必要になる可能性があり、以前よりも制度上の不確実性は増す。これ詰むんじゃない?
要するに、本人が何も変わっていなくても、国のルールが変われば、人生設計の前提まで変わってしまう
ということです。
海外大学選びは「大学選び」であると同時に「国選び」な時代へ
そして、これはアメリカだけの話ではありません。
ここ数年、カナダ、イギリス、オーストラリアなど、留学生に人気の国々でも、学生ビザや卒業後の就労、移民に関する制度の見直しが続いています!
世界中が優秀な人材を取り合っている一方で、住宅不足や移民問題、国内政治などを背景に、
「留学生をどこまで、どのように受け入れるのか」問題が浮上。
だから今、海外大学を考えるときに見るべきなのは、大学ランキングや偏差値だけではなく、もっともっとリサーチ力が必要。
学費はいくらなのか。
為替はどうなのか。
学生ビザはどんな制度なのか。
卒業後、その国で働くことはできるのか。
戦争リスクはあるか。
そして、その制度が数年後にも同じとは限らないということ。
15歳の常識は、18歳では別世界
海外進学って、実はとても準備期間が長い!
中学生、高校1年生くらいから英語を頑張って、学校を選び、SATや課外活動の準備をして、
「将来はアメリカの大学へ行こう」と考える。
15歳の子が実際に大学へ進学するのは3年後。
たった3年。
でも今の世界では、その3年間で「前提」そのものが変わってしまいます。
たとえば為替。
わずか4年前の2022年8月、ドル円は1ドル=135円前後でした。
それが今では158円前後。
仮にアメリカの大学の年間学費が5万ドルなら、
135円では約675万円。
158円では約790万円。
大学が値上げを一切していなくても、為替だけで年間約115万円❗️
4年間なら約460万円も負担が増える計算です❗️
もちろん、実際にはこの間に大学の学費そのものも上がっています。
15歳のときに親子で立てた「海外大学にかかるお金」の計画が、18歳になったときにはまったく違うものになっている可能性があるのです。
そして変わるのは、お金だけではありません。
政権が変われば、留学生政策も変わる。
ビザ制度も変わる。
卒業後に働ける条件も変わる。
さらにAIの進化によって、仕事のあり方も驚くほどのスピードで変わっています。
15歳のときに「これから伸びる」と言われていた仕事が、18歳になったときにも同じとは限りません。
本人の成績が落ちたわけでもない。
夢が変わったわけでもない。
努力をやめたわけでもない。
ただ、世界の方が変わってしまう。動きが早い!!
そう考えると、
15歳の常識は、18歳ではもう別世界。
これは良くも悪くも本当。
世界を知ることは、選択肢を増やすこと
これからの進路選びで大切なのは、早く「正解」を決めることではなく、変化に対応できる状態を作っておくこと。
英語力をつける。学力をつける。海外の情報に触れる。そして、一つの国、一つの大学、一つの進路だけを前提にしない。少数勢の話や体験談を鵜呑みにしない。
アメリカを目指していても、イギリスやオーストラリア、日本という選択肢を残しておく。海外進学を考えていても、国内進学に切り替えられる準備をしておく。
そして何より、数年前に調べた情報や、親世代の留学経験を「今もそうだろう」と思わないこと。
為替も、ビザも、大学の制度も、卒業後の就職環境も変わります。進学するその年に、もう一度ゼロから情報を取り直すくらいでちょうどいい。
15歳で進路の方向は決めても、18歳までに10回は見直す。
親も子もがんばれ!!
しっかり情報収集、選択肢をどんどん増やそう😄
過去にもたくさん留学ネタは書いています。一部を載せておきますね!





